最近婦人科領域では、医療機器の精密さによってほんの小さな病変(mm単位)でも見つけ出すことができます。
また、悪性だと思っていても良性の病変であったり、炎症性であったりすることがあります。
がん検診をすることによって、色々他の婦人科疾患が同時に分かりますので早めに受けられる事が大切です。
そしてがんについては、ほとんどの場合、発見が早ければそれだけ治療成績は高くなります。
例えば子宮頸部の病変などは、レーザーだけの手術や小さく切除する手術だけで済む場合がほとんどです。
さて、女性特有のがんは、
の4つがあります。
コルポスコピー(膣部拡大鏡)で子宮頸部を観察しながら、びらん(ただれ)がひどい所を中心に4ヶ所以上の細胞診で行います。
また子宮頚管部については経膣式エコープローブにより頚管腺組織を観察しています。
最近ではHPV DNAハイブリッドキャプチャー法も併用が必要だと思います。
経膣式エコープローブを用いて子宮内膜・卵管・卵巣などを詳細に見ていきます。
大きさは3mm程度の異常でも発見できます。
同時に子宮筋腫・子宮内膜症・良性の卵巣腫瘍・ポリープなどの有無も2~3分で分かります。
すなわち子宮頚がん・子宮体がん・卵巣がんについては、コルポスコピー・細胞診・経膣式エコーの検査を用いれば、全体で2~3分で分かりますし、ほぼ確実な診断ができます。
乳がんは、現在日本人女性の中でかなり増加しています。
毎年推定で5~6万人の女性が発症し、死亡数も12000人を超え、早急にその対応が必要なガンです。
増加している原因としては、
- 食の欧米化
- 未婚化・晩婚化による高齢出産
- 遺伝因子(家族歴)
の3つがあげられます。
しかし死亡数が1万人を超えている点については、早期診断が全く間に合っていないことにも原因があると思います。
現在、厚労省は2年に1回の視触診とマンモグラフィーの両方の検診を勧めていますが、私は先ず視触診とエコー検査を優先すべきだと思います。
以下にその理由を挙げます。
- エコー検査なら痛みを伴わず、所要時間も短いので簡単に検査を受けやすい
- 30代までの乳がんは、エコー検査のほうが腫瘍の鑑別診断がしやすいこと
- 20代、30代女性の罹患数もかなり多いこと(若年性乳がん)
- 腫瘍の血流の有無を検知するエコーもあること
- 腫瘍の硬さの判別が可能である(エラストグラフィー法)
すなわち、日本人の40歳までの女性は先ず視触診の上、エコー検査を行い、必要に応じてマンモグラフィーを行うべきです。
今のままでは、乳がん検査は痛い検査だという認識が勝ってしまい、結局検診を受けられない方がそのままになっている状態です。
また乳がんの場合、40歳をピークに70代・80代でも罹患するわけですから、40歳を超えられ乳腺の委縮が始まった年齢の方には、マンモグラフィーの方が発見しやすいので、1年毎の定期検診をお勧めします。



















