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ピルに関するQ&A

ピルに関するQ&A

ピルに関するよくあるご質問をまとめました。

⑱【消褪出血の日をずらしたいとき(生理調節)】

※疾患があり治療中の方や、治療のための保険薬[ヤーズ・ヤーズフレックス・ドロエチ・フリウェル・ルナベル・ジェミーナなど]を服用している場合は、医師から特別な指示が出る場合がありますので、必ず処方医・かかりつけ医にご相談ください。

※低用量ピルの基本的な効果について、まずは⑭【低用量ピルの効果について】をご参照ください。

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低用量ピル服用中で消褪出血を早めたり遅らせたりしたい場合、基本的には実薬の数で調節し、休薬(偽薬)期間は変更しません。
低用量ピルには1相性と3相性のものがあります。

・1相性:実薬のホルモン配合量がすべて同じ(マーベロン、ファボワールなど)
・3相性:実薬が自然なホルモン分泌量の変化に近い状態になるよう3段階に調節してある(トリキュラー、アンジュ、シンフェーズなど)

ここではどちらも実薬を21錠服用してから7日間休薬(もしくは偽薬を服用)するタイプのもので説明しています。

■1相性のピルでの生理調節

[消褪出血を早めたい時]
 たくさん実薬を減らしてしまうと、休薬期間中になかなか出血が始まらずに次のシートで不正出血が起こるような場合がありますので、当院では3日程度であれば問題無く出血を早めることができるとお伝えしています。(個人差があります)

例)
 6日出血を早めたい場合、今のシートでまず3日早めるために、シートの1~18錠目まで(もしくは最初の3錠を服用せずに4~21錠目まで)を正しく服用できたら、翌日より7日間休薬(偽薬がある場合は偽薬を服用)した後、次の新しいシートを開始します。
 そして、次のシートでも同様にすれば、合計6日早めることができます。

[消褪出血を遅らせたい時]
 21錠目までを服用した後、調節用として用意したシートから遅らせたい日数分の実薬を服用していきますが、あまりたくさん実薬を追加してしまうと不正出血が起こる可能性もありますので、当院では7日程度であれば問題なく出血を遅らせることができるとお伝えしています。(個人差があります)

例)
 7日間出血を遅らせたい場合、今のシートの21錠目までを服用後、調節用に用意した別のシートから7日間実薬を服用した後、休薬(偽薬)期間に進みます。

  調節用に使ったシートの残りの実薬は、また次回調節をしたい時に使用できますので、偽薬付きのものは間違って服用しないように切り取るなどして、使用期限を確認の上で保管しておくことをおすすめします。


■3相性のピルでの生理調節

[消褪出血を早めたい時]
 1相性のピルと同様です。

[消褪出血を遅らせたい時]
 1相性と考え方は同じですが、21錠目までを服用した後、調節用として用意したシートから遅らせたい日数分、ホルモン量の一番多い錠剤を服用していきます。あまりたくさん実薬を追加してしまうと不正出血が起こる可能性もありますので、当院では7日程度であれば問題なく出血を遅らせることができるとお伝えしています。(個人差があります)

※ホルモン量の多い錠剤:
  トリキュラー・アンジュ → 12~21錠目(淡黄褐色)
  シンフェーズ → 8~16錠目(白色)

例)
 7日間出血を遅らせたい場合、今のシートの21錠目までを服用後、調節用に用意した別のシートからホルモン量の一番多い錠剤を7日間服用した後、休薬(偽薬がある場合は偽薬を服用)します。

 調節用に使ったシートにまだホルモン量の一番多い錠剤が残っている場合は、また次回調節をしたい時に使用できますので、他の錠剤を間違って服用しないように切り取るなどして、使用期限を確認の上で保管しておくことをおすすめします。


[注意点]
 個人差がありますので、上記の方法でうまく調節できない事もあります。不正出血が起こった場合は処方医・かかりつけ医にご相談ください。
 医師の指示により、用量の違うピルを服用するなど上記以外の方法をとる場合もありますので、初めての調節で不安なときや、調節がうまくできない場合、方法がよく分からない場合は処方医・かかりつけ医を受診してご相談ください。

⑰【妊娠検査薬のタイミングについて】

低用量ピルなどのホルモン剤を服用していない女性の場合、排卵から生理が始まるまでの期間は約14日といわれています。
そのため、生理周期が安定している場合は、次の生理予定日の14日前頃が排卵日であることが予想できます。

妊娠については症状だけでは診断できませんので、ご心配なときは、気になる性交渉から3週間経ってから検査薬を試すか受診してご相談ください。
性交渉の日が不確かな場合は、生理予定日から1週間経っても生理が始まらなければ検査薬を使用するか、受診してご相談ください。

体調によって排卵日が前後したり、ストレスや甲状腺疾患、高プロラクチン血症、多囊胞性卵巣症候群などが原因で無排卵になることもあります。
検査薬が陰性でもなかなか生理が来ないときは、経膣式エコーなどでの診察が必要な場合がありますので、受診してご相談ください。

経口避妊薬として認められた低用量ピルを正しく服用していると排卵が抑制され避妊効果が得られますが、飲み忘れなどのトラブルによって排卵が起こる可能性があります。
その間に避妊無しの性交渉があるときは、アフターピルの服用が必要な場合もありますので、受診してご相談ください。
妊娠について心配な場合は、気になる性交渉から3週間経っていれば検査薬が使用できます。ピルを服用していても検査薬の結果には影響ありません。
このQ&Aの⑭【低用量ピルの効果について】、⑦【低用量ピル服用中の生理について】、⑮【保険適用のピルについて】も併せてご参照ください。

⑯ 掲示板にピルの質問を送ったのにすぐ掲載されません。

投稿いただいたご質問は、内容を確認の上、順番に回答とともに掲載しております。
回答に2週間以上かかる場合がございますので、ご了承ください。

また、絵文字などの特殊文字は使用できません。
絵文字などを使用すると、「?」の表示になりますが、こちらでは文字化けとの判断がつきませんのでそのまま「?さんへ」と回答しています。

「あ」や「匿名」などの名前にすると、ご自分の投稿が見つけにくくなりますので、分かりやすいハンドルネームにしてください。
何度も同じ内容を投稿された場合は、他の方の投稿が見つけにくくなるため、掲載しない場合があります。

⑮【保険適用のピルについて】
[ヤーズ・ヤーズフレックス・ドロエチ・フリウェル・ルナベル・ジェミーナなど]

・避妊効果、性交渉での妊娠の可能性について
・飲み忘れがある、飲み方が分かりません。
・不正出血がありますが大丈夫ですか。
・生理を早めたい・遅らせたい。
・消褪出血がありません。大丈夫でしょうか。

ヤーズ・ヤーズフレックス・フリウェル・ルナベル・ジェミーナなどの、超低用量・低用量LEP製剤は、海外では同じような成分の経口避妊薬があるかもしれませんが、日本においては避妊目的では処方できない保険適用の治療薬です。
経口避妊薬とは飲み忘れ時の対処も違うため、避妊効果・妊娠の可能性の有無・アフターピルが必要かどうかなどは、問診・診察が必要ですので掲示板で質問いただいても回答できません。
ご心配な時はお薬の処方医・かかりつけ医にてご相談ください。

服用方法については、医師から特別な指示があった場合はその通り服用してください。
処方時に配布される冊子やパッケージに飲み方が記載されていますので、分からない時はそちらをご確認いただき、それでもご不明な時は処方医にご確認ください。
患者携帯カードに記載の電話相談窓口もご利用ください。
併用薬についても処方医にご確認ください。

不正出血やお痛みなどの症状がある場合は、既往歴や定期的な婦人科検診を受けているか等を確認の上、検査が必要な場合もありますので、自己判断で服用を中止したりせずに、まずは処方医にご相談ください。
飲み始めの不正出血や嘔気・胸の張りなどについては、このQ&Aの⑫【マイナートラブルについて】もご参考にしてください。

治療のために服用するお薬ですので、消退出血を早めたい・遅らせたいなどの調節をしたい場合も、患者さんの既往歴や疾患の有無などの確認が必要ですので、処方医とご相談の上で行うようにしてください。

お薬の効果で子宮内膜が薄く保たれる事によって、休薬期間の消褪出血が実感できないほど減る場合があります。
性交渉が無く妊娠の可能性が無いのであれば、そのままスケジュール通り服用して問題ありませんが、休薬期間に出血が無かった場合は処方医にもご報告くださいね。

⑭【低用量ピルの効果について】

・低用量ピルを飲み始めました。いつから避妊効果がありますか?
・休薬期間中や2シート目の最初も避妊効果が継続していますか。
・避妊などの効果が弱まることはありますか。
・休薬期間中に消褪出血(生理)がありません。避妊効果は大丈夫ですか。
・毎回、休薬期間に消褪出血があれば、避妊効果は継続していますか。
・体調不良や不正出血があります

※この回答は、経口避妊薬として認められている低用量ピルを服用する場合のものです。保険薬を服用している方は、⑮【保険適用のピルについて】をご参照ください。

※飲み忘れがあって妊娠について心配な状況の時は、掲示板で質問をしても回答までに時間がかかりますので、できるだけ早く受診してご相談ください。

[低用量ピル服用による避妊効果とは]
低用量ピルには、「排卵を抑制する」「子宮内膜を薄く保ったり、受精卵が着床しにくい環境にする」「子宮頸管の粘液を変化させ精子を子宮に入りにくくする」という作用があります。

[飲み始めについて]
初めて低用量ピルを服用する場合、月経初日から服用を開始すれば、その日から避妊効果が得られると考えられます。
月経1日目の出血量が少なくて分かりにくいなどの理由で月経2日目以降から服用した場合は、10日間正しく服用できるまで性交渉を控えるか、他の避妊法を併用してください。

[休薬期間の避妊効果]
1シート目をスタート後は、用法通り休薬(偽薬がある場合は偽薬もすべて服用)し、2シート目以降も正しくスタートできれば、休薬期間中も含めて避妊効果が継続します。
※2シート目以降は出血によって服用を判断するのでは無く、用法通りの休薬(偽薬)期間後にスタートしてください。

[飲み遅れについて]
●「定時(いつも服用している時間)から24時間未満の飲み遅れ」
 →気付いた時にすぐに服用し、次の定時にもきちんと服用できれば問題ないとされています。
  ※何度も大幅な飲み遅れをしないようにしてください。
  ※24時間以内の飲み遅れは何回まで大丈夫といった決まりはありませんので、ご心配な時は処方医にご相談いただくか、7日間連続して正しく実薬を服用できるまでは性交渉を控えたり他の避妊法を併用してください。

●「休薬期間後、次のシートを開始できずに24時間以上飲み遅れた場合」
   または
 「シートの1~7錠目で24時間以上の飲み遅れをしてしまった場合」
 →直前の休薬期間中から避妊効果が乏しくなっている可能性があります。
  24時間以上の飲み忘れがあった場合や心配な時は、7日間連続して実薬を服用できるまでは、性交渉を控えるか他の避妊法を併用してください。
  その間に避妊無しの性交渉があった場合は受診してご相談ください。

●「シートの2週目以降(8錠目~)の実薬で、24時間以上の飲み遅れをした場合」
 →飲み忘れた日以降の避妊効果が乏しくなる可能性があります。
  7日間連続して実薬を服用できるまでは他の避妊法を併用してください。
  その間に避妊無しの性交渉があった場合は受診してご相談ください。

  ※18錠目以降での飲み忘れの場合は、飲み忘れた日から数えて7日間休薬後、新しいシートを開始すれば避妊効果は継続すると考えられます。
   この方法で、3日程度であれば旅行などの予定のために休薬期間の消褪出血を早める調節ができますが、生理調節については⑱【消褪出血の日をずらしたいとき(生理調節)】をご参照ください。

  上記以外の状況などでよく分からないという場合は、処方医・かかりつけ医にご相談ください。

  ※ガイドラインでは48時間以上の飲み遅れでの対処ですが、当サイトでは初めて低用量ピルを服用している方や、前のシートなどで同様の飲み遅れがある可能性を考慮し、24時間以上の飲み遅れについて同様の対処をおすすめしています。

数日飲み忘れたからといって、慌てて3錠以上を1度に服用しないようにしてください。
嘔気などの副作用が強く出る可能性があります。
数日服用を忘れると、休薬中のように消褪出血が起こる可能性があります。生理のような出血であれば、その日から新しいシートを開始しても構いませんが、飲み忘れた日が不明で避妊無しの性交渉がある場合はアフターピルが必要な場合もありますので、どうすれば良いか分からなくなった場合は慌てて低用量ピルを追加服用せず、性交渉を控えた上で処方医にご相談ください。

● 偽薬(休薬期間)の飲み忘れ
 スケジュール通り服用した事にして、飲み忘れた偽薬は廃棄して構いません。

[その他のトラブル]
服用後3~4時間以内に嘔吐したときは、体調が回復していれば吐いてしまった分の1錠を追加で服用してください。
ピルの効果を減弱させるような併用薬・何度も起こる水様の激しい下痢があった場合は、ピルの成分が吸収できずに避妊の効果が乏しくなったり、不正出血が起こる可能性があります。こういったトラブルが続いて避妊の効果がご心配な場合は、前述の[飲み遅れについて]と同様の対処をしてください。

[生理(消褪出血)について]
このQ&Aの⑦【低用量ピル服用中の生理について】をご参照ください。

[妊娠について心配なとき]
24時間以上の飲み忘れや上記のような問題があり、ピルの効果が弱まって避妊効果が得られていない場合は、休薬中に出血したとしても、妊娠している可能性は0ではありません。
ご心配であれば、妊娠検査薬を使用するか、受診してご相談ください。
検査薬についてはこのQ&Aの⑰【妊娠検査薬のタイミングについて】をご参照ください。

[服用中の不調・不正出血について]
初めて低用量ピルを服用している方は、このQ&Aの⑫【マイナートラブルについて】もご一読ください。
不正出血については、ピル以外の原因である可能性もあります。
ピルを服用する際には、定期的な婦人科検診などの検査を受ける事も大事です。
ご心配な事がある時は、検査が必要な場合もありますので、受診してご相談ください。
出血があるときの性交渉については、痛みを感じやすくなっていたり、感染症にかかりやすくなっている場合がありますので、出血が多い時は避ける方が良いでしょう。
低用量ピルの服用では性感染症は防げません。信頼できるパートナー同士であれば、性感染症についてはコンドームを併用しなくても良いと考えられますが、思わぬ飲み忘れをする可能性もありますし、その他の感染症にかかるリスクを下げる意味でも併用される事をおすすめします。

[保険薬のピルについて]
ヤーズ・ヤーズフレックス・ドロエチ・フリウェル・ルナベル・ジェミーナなどの保険適用のピルについては、避妊目的では処方できません。このQ&Aの⑮【保険適用のピルについて】をご参照ください。

⑬【低用量ピルとアフターピル】
低用量ピルとアフターピルを併用しても良いですか。低用量ピルはアフターピルの代わりになりますか。

経口避妊薬として認められている低用量ピルを服用していて、24時間以上の飲み遅れや服用後すぐの嘔吐・水様の激しい下痢・ピルの効果を弱めるような併用薬が無い場合は、アフターピルは必要ないと考えられます。

ただし、低用量ピルの服用が24時間以上遅れるなど、正しく服用できていない(水様の激しい下痢が続いたり、嘔吐・ピルの効果を弱める併用薬があって避妊効果が維持できていなような状態も含む)場合は、アフターピル服用の検討が必要ですが、自己判断で服用せずに受診してください。

インターネット上で、低用量ピルで緊急避妊ができるかのような情報が掲載されているようですが、医療機関以外の情報は鵜呑みにせず、受診してください。
緊急避妊薬の代用として12時間間隔で2回服用するヤッペ法で使用されるお薬は中用量ピルです。
低用量ピルを多量に服用しても副作用が強く出る可能性がありますし、緊急避妊になっているのかも不明です。

当院では中用量ピルではなく、緊急避妊専用の成分のお薬を処方していますが、それでも、100%妊娠を防げる保証はありません。

アフターピル服用後、低用量ピルを再開するタイミングについても、医師から特別な指示が出る可能性があります。
正しく低用量ピルを服用するのがアフターピルよりも確実な避妊法ですので、くれぐれも自己判断で服用方法を変えたりしないようにしてください。

保険薬を服用中の方は、処方医にご相談ください。
このQ&Aの⑭【低用量ピルの効果について】、⑮【保険適用のピルについて】、⑰【妊娠検査薬のタイミングについて】、「④ アフターピル服用後、出血がありません。」なども併せてご参照ください。

⑫【マイナートラブルについて】
初めて低用量ピルを服用していますが、吐き気・胸の張り・不正出血などがありました。

初めて低用量ピル・超低用量ピルを服用するときは、最初の3ヶ月ほどの間にマイナートラブルとして、吐き気や胸の張りを感じたり、不正出血が起こる場合があります。
月経初日から服用を開始した場合、いつもより出血の量や日数が少なくなる場合もあれば、少量の出血が続くこともあります。
「生理が来たので服用を開始したら出血が少量で終わってしまい、本当に生理だったのか不安」というような場合も、性交渉が無く妊娠の可能性が無いのであればそのまま服用を継続して構いません。
ご心配であれば、処方医・かかりつけ医にご相談ください。

飲み忘れやピルの効果を弱める併用薬・嘔吐・激しい下痢などのトラブルが無く、定期的な婦人科検診を受けた上でピルを処方されている場合で、マイナートラブルの症状があっても軽い場合は、スケジュール通り服用して様子を見ると良いでしょう。

不正出血についてはピル以外の原因がある可能性もありますが、掲示板でご質問いただいても視診や経膣式エコーでの検査ができませんので、どういった出血であるか・いつ出血が終わるかなどの診断はできません。
ご心配であれば、自己判断で服用を中止したりせずに、まずは処方医・かかりつけ医にご相談ください。

以下の場合は受診してご相談ください。
・不正出血の量が多くて心配
・定期的な婦人科検診を受けていない
・マイナートラブルの症状が強い
・腹痛などの痛みが強い
・半年ほど経っても辛い症状がある

ふくらはぎの痛み・手足のしびれ・鋭い胸の痛み、突然の息切れ・激しい頭痛など血栓症の初期症状が疑われる場合は服用を中止し、すぐに循環器内科を受診してください。
診察時間外であれば、救急医療機関を受診してください。

保険薬(ヤーズ・ヤーズフレックス・ドロエチ・フリウェル・ルナベル・ジェミーナなど)の場合は、処方時に配布される冊子や、お薬のパッケージに服用方法が書いてあるものもありますので、そちらもご確認の上、4シート目以降も不正出血が続くような場合や服用方法が分からない場合は処方医にご相談ください。

このQ&Aの⑦【低用量ピル服用中の生理について】などの項目もご参照ください。

⑪【婦人科関係の漢字間違い】

 ・「低用量ピル」といいますが、なぜ「低容量ピル」ではないのですか。
 ・「おりもの」=「織物」じゃないの!?

スマートホンの漢字変換のせいかもしれませんが、ご質問に以下の間違いが多いです。

○ 低用量ピル
× 低容量ピル

【用量】
 特に薬に対して使われる量で、一回または一日の投与量を示したもの。
 「用法・用量を守りましょう」の様に使われる。
【容量】
 読み方は同じでも、器などに入れられる量のこと。
 「熱容量」「電気容量」という様な用い方もする。

いかがでしょうか。一般のサイトでもよくお薬について「容量」と間違って記載されていることがあります。
間違っていることに気付かず、思わぬところで恥ずかしい思いをすることもあるので、お薬は、「用量」で表すことを覚えておくと良いかもしれません。

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「おりもの」

婦人科でいう「おりもの」は、基本的にはひらがなで記載される事が多いですが、漢字で書くとすれば「下り物」となります。
「織物」だと布地になってしまいますね。
症状によっては「帯下(こしけ・たいげ)」と言う事もありますが、病院でお伝えいただく際は「おりもの」と言っていただければ大丈夫です。

⑩ 毎日同じ時間に飲まないとダメでしょうか?

低用量ピルはできるだけ毎日同じ時間に飲むのが理想ですが、毎日きっちり同時刻に夕食をとることが少ないように、少しのずれについては問題ありません。
毎回、何時間も飲み遅れてしまうような事が無いように、スマートホンのアラームをセットしたり、毎日必ず行うこと(例えば食事・歯磨き・就寝など)の前後に服用する習慣をつけるなど、飲み忘れないように工夫してみてください。

⑨ 低用量ピルを飲むと太る?

中用量のピルは、ホルモン量が多く、むくみや食欲増進で太るとされていましたが、現在の低用量・超低用量ではほとんどそういった事は起こりません。

⑧ 低用量ピルの服用を忘れたので、飲み忘れた分をまとめて服用しました。避妊効果は大丈夫でしょうか。

⑭【低用量ピルの効果について】をご参照ください。

⑦【低用量ピル服用中の生理について】

・初めて低用量ピルを服用していますが、生理はいつ来るのですか。
・低用量ピルを服用しています。アプリでの生理予定日は●月●日ですが生理が来ません。
・消褪出血が遅れました。
・消褪出血の量が減りましたが大丈夫でしょうか。
・生理痛が思ったより改善しません。
・飲み忘れたら出血しました。

低用量ピルを正しく服用すれば、今後は休薬期間中に生理のような出血(消褪出血)が起こります。
ピルの服用によってコントロールされている生理のような出血の事を、自然に起こる生理(月経)と区別するために消退出血といいますが、会話の中ではどちらも「生理」と言う事がよくあります。

ピル服用をサポートしていない生理日予測アプリは参考にならないとお考えください。

休薬期間中の2~4日目頃に消褪出血が起こる場合が多いですが、個人差があり、出血が多少前後する事もあります。
ピルの効果で子宮内膜が薄く保たれる為、出血量が茶色いおりもの(下り物)程度に少なくなったり、出血が実感できないほど減る場合もあります。

月経過多・生理痛の改善については、まずは子宮筋腫・子宮内膜症などの疾患の有無についての検査が必要で、すぐに効果が出る方もいれは、変化が少ないように感じたり、半年ほどかかって徐々に改善する方など、個人差があります。

年齢や体調によっても休薬期間中の出血の様子が変わる場合もありますが、飲み忘れや水様の下痢・ピルの効果を弱める併用薬等のトラブルが無く、定期的に超音波や子宮頸がん検診などの婦人科検診を受けていて問題が無いのであれば、様子をみても良いでしょう。

お痛みが強い・出血量がいつもより多いなど、ご心配な事があれば受診してご相談ください。
掲示板でご質問されても診察ができませんので、出血の原因についてなどの診断はできません。

服用を数日忘れてしまうと、休薬中のように消褪出血が起こる可能性があります。
保険薬は用法に従って対処し、分からない場合は処方医にご相談ください。

経口避妊薬で飲み忘れがあった時の避妊効果は、⑭【低用量ピルの効果について】をご参照ください。

保険適用のピルについては、避妊目的では処方できません。詳しくは⑮【保険適用のピルについて】をご参照ください。

妊娠についてご心配であれば、このQ&Aの⑰【妊娠検査薬のタイミングについて】もご参考にしてください。

飲み始めの不正出血等のマイナートラブルについては、このQ&Aの⑫【マイナートラブルについて】の項目もご参照ください。

⑥ 長期間服用し続けても大丈夫?

例えば、20歳代から服用を始め、40歳代まででも継続服用可能ですが、定期的に超音波検査・子宮がん検診・乳がん検診などを受けていただき、安心して服用していけるようにしましょう。

⑤ 低用量ピルを飲むとガンになりやすくなる?

低用量ピルの服用により、卵巣がん・子宮体がんなどのリスクを減らすといわれています。
乳がんに関しては、リスクが無いという調査とわずかながら増えるという調査とがあります。
超低用量のものであればリスクを減らす可能性もあるとされています。いずれにせよ、定期的に検診を受ける事が大事です。

④ アフターピル服用後、出血がありません。

いつ出血が起こるかは個人差があります。
次の生理予定日から1週間経っても出血が起こらなければ受診してください。
気になる性交渉から3週間以上経っていれば、妊娠検査薬で確認できますので、ご自分で試されるか受診してください。
このQ&Aの⑰【妊娠検査薬のタイミングについて】なども併せてご参照ください。

③ アフターピル服用後に出血がありましたが、本当に大丈夫か心配です。

アフターピル服用後の消褪出血は、服用のタイミング(排卵前かどうかなど)によって、いつもの生理予定日頃に起こる場合もあれば、いつもの生理予定日より早めに起こったり、遅れて起こったりする場合があります。
普段の生理より出血量が少ない場合もあります。
数日続く生理のような出血であれば緊急避妊が成功したと考えられますが、当院の掲示板では診察ができませんので、出血の様子などをご質問いただいてもどういった出血なのかの診断はできません。
ご心配であれば、気になる性交渉から3週間後に妊娠検査薬を試すか受診してください。
このQ&Aの⑰【妊娠検査薬のタイミングについて】なども併せてご参照ください。

② アフターピル服用後に消褪出血がありましたが、その後の生理はどうなりますか。

アフターピル服用後の消褪出血は、服用のタイミング(排卵前かどうかなど)によって、いつもの生理予定日頃に起こる場合もあれば、いつもの生理予定日より早めに起こったり、遅れて起こったりする場合があります。
さらに、その次の生理についても、消褪出血から1ヶ月経たずに生理が来る場合もあれば、消褪出血から数えて28日前後(普段の生理周期によって個人差があります)で生理が来る場合もあります。
掲示板でご質問されても診察ができませんので、次の生理がいつ頃来るかなどの診断はできません。
アフターピル服用後の消褪出血から1ヶ月以上経っても次の生理が来なかったり、不正出血が続くときは受診してご相談ください。
妊娠についてご心配であれば、気になる性交渉から3週間後に妊娠検査薬を試すか受診してください。

① お酒を飲むことが多いけれど、影響は?

特に問題はありませんが、お酒の飲みすぎで飲み忘れないようにしてください。また、吐いてしまい低用量ピルの成分が一緒に吐き出されてしまった場合は十分な避妊効果が得られなくなる場合があります。
いつも吐いてしまうようなら、服用後3~4時間以内に吐かないように定時(いつもの服用時間)を早めに設定するなどの工夫が必要です。