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日本人女性がどうしてHRT(ホルモン補充療法)が必要なのか?

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日本人女性がどうしてHRT(ホルモン補充療法)が必要なのか?

これからのあなたのライフデザインを考えて

HRT(ホルモン補充療法)は女性ホルモンの不足を補充する方法です。世界の更年期医療のスタンダードとして多くの先進国の女性がそのメリットを活かしています。 しかし日本ではまだまだ正しく認識されていないので、不安を感じる人も多く普及は先進国に比べるとはるかに低いです。 HRTを上手に使い、現状を維持しながら前向きに進んでいくための準備をご一緒に始めましょう。更年期の先にある人生と老後を穏やかに過ごしましょう。  人生はこれからが本番ですよ。

 

日本は世界一の長寿国です。

総務省の『日本の統計2011』によれば、2009年の段階で、日本人の平均寿命は男性79.59歳、女性86.44歳と世界一の長寿国となっています。超高齢時代を健康に過ごすためにどのような事に気を付けたらいいのでしょうか。 1947年(昭和22年)と2011年(平成23年)を比較すると、54年間で約32歳日本人女性の寿命が延びている計算になります。2012年の高齢化率はなんと24.1%世界第1位ですが、14歳以下の年少人口の割合は13.0%で世界では最も低いです。  上記のデータからわかるように、少子・超高齢社会の中で、更年期~老年期にかけての女性のライフデザインはとても重要かと思います。  閉経後の約30年間の期間を健康に過ごすために今から少しずつ考えましょう。

 

骨粗しょう症とエストロゲン

骨粗しょう症は閉経後の女性に多く見られます。骨粗しょう症は患者の8割が女性です。骨量(骨密度)は20歳前後でピークに達します。40歳代半ばまではほぼ一定ですが、閉経を迎える50歳前後からは急激に低下します。エストロゲンは骨の新陳代謝に際して骨が削られていくのを緩やかにし、骨からカルシウムが溶けだすのを抑制します。閉経後はエストロゲンの分泌が減ってしまうために、骨が作られる量よりも骨が削られる量が上まわり、骨がもろくなります。予防のために50歳代よりホルモン補充療法が有効かと思います。

 

認知症とエストロゲン

女性ホルモンのエストロゲンは血管をしなやかにして動脈硬化を予防する作用があるので、記憶・認知などの脳の働きも保ち、抗酸化作用など女性の全身に作用しているホルモンです。特に動脈硬化を防ぐ事は心筋梗塞と脳梗塞を防ぐ意味で重要です。そしてアルツハイマー型痴呆症を防ぐことに関しては真の人生の質の点から必要だと思います。

 

written by
院長 山口 幸俊

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