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エコーで行う痛くない乳がん検診

以前は「痛い」と敬遠されていた
乳がん検診の変化

乳がん検診の種類

乳がん検診は「痛い」というイメージを持つ人も多く、それが乳がん検診を敬遠する一つの大きな原因となっています。
乳がん検診には、痛みを伴う検査方法である「マンモグラフィ検査」だけではなく、超音波を使い、痛みを伴わない検査方法である「乳腺エコー検査」もあり、乳がん検診=痛いというのは、勝手な思い込みです。
乳腺エコーとマンモグラフィは、それぞれ検査結果などに特徴があるため、上手に使い分けることが大切です。

乳腺エコー(超音波検査)とマンモグラフィ

乳腺エコー

乳房に超音波をあて、はね返ってくる反射波を画像化した検査です。乳房表面にゼリーを塗って、その上からプローブと呼ばれる機械をすべらせて、乳房内部を写します。
検査時間は約10分と、非常に短い時間で検査が可能です。

マンモグラフィ

乳房専用のレントゲン検査です。X線フィルムを入れた台と、透明なプラスチック板に乳房を片方ずつはさんで、圧迫してうすくのばし、上下、左右方向から1枚ずつ撮影します。乳房が圧迫されるため、多少の傷みを伴うことがあります(痛みの感じ方には、個人差があります)。
検査時間は、約15分から20分程度で、エコーより多少時間を要します。

  乳腺エコー マンモグラフィ
診断の方法

病変が黒く映る
乳腺組織=白、脂肪組織=黒く映るため、乳腺組織が豊富(白っぽい画像)な中で、黒い病変を見つけやすい

病変が白く映る
乳腺組織=白、脂肪組織=黒く映るため、脂肪組織が豊富(黒っぽい画像)な中で、白い病変を見つけやすい

適正

乳腺の発達した乳房(20〜40歳代)の乳房検査に適している

※乳房の状態には個人差があります。

脂肪の発達した乳房(50歳代以上)の乳房検査に適している

※乳房の状態には個人差があります。

強み
  • 痛みを伴わない
  • しこりの良性、悪性の診断が可能
  • 被ばくが無いので、何度でも受診でき、妊娠中でも検査が可能
  • 発見できた乳がんの70%以上が早期がん
  • 小さな、特に石灰化のある乳がんの発見に適している
  • 乳房の良性疾患の診断が可能
弱み
  • 石灰化の形状や範囲がわかりにくい
  • 痛みを伴う
  • 20〜30歳代の乳房は乳腺が発達しているので、十分に病変を検出しにくい
  • わずかながらX線による被ばくがある
  • 妊娠中は検査不可

乳腺エコー(超音波検査)とマンモグラフィどちらがいいの?

乳腺エコー、マンモグラフィともに、それぞれの検査の特徴があります。より正確な診断を行うためには、どちらか一方ではなく、併用する検診が最も確実です。
ただ、年齢が若いうちは、乳腺エコーのみでも十分ですので、乳がん検診=痛いというイメージは捨てて、気軽な気持ちで検査を受けてみてください。

乳がんは2ミリの大きさになるのに長い時間が必要

乳がんは細胞分裂により大きくなるため、初期の成長は遅く、悪性か良性かを見分けられる約2ミリの大きさになるまでに、大変長い時間を要します。
しかし、ここからの成長は加速し、約5倍の1センチの大きさまで、1年半程度で成長します。また、乳がんの種類によっては、半年で加速的に大きくなる場合もありますので、年に1度乳がん検診を受けていれば、安心です。

乳がんは主に「乳腺」にできるがん

乳がんは、主に乳腺に発生しますが、乳腺は乳汁を作る工場である「小葉」と乳汁の通り道である「乳管」とに分けられます。このうち、乳管内にできるがんが全体の約90%、小葉にできるがんが全体の5〜10%と、乳管にできるがんが圧倒的に多くなっています。
また、がん細胞が乳管や小葉の中にとどまっているものを「非浸潤がん」といい、がん細胞が乳管や小葉を包む膜を破って外に出ているものを「浸潤がん」といいます。「非浸潤がん」はしこりがなく、早期がんに分類されます。「浸潤がん」はしこりの大きさが1cm以上になっていることが多く、定期的な検査で早期に発見することが大切です。

病期0 がん細胞が発生した乳腺の中にとどまっている(非浸透がん、バジェット病)
病期Ⅰ しこり 2cm以下 わきの下のリンパ節に転移がない
病期Ⅱ A しこり 2cm以下 わきの下のリンパ節に転移がある
しこり 2.1~5cm リンパ節に転移がない
B しこり 2.1~5cm わきの下のリンパ節に転移がある
しこり 5.1cm以上 リンパ節に転移がない
病期Ⅲ A しこり 5.1cm以上 わきの下のリンパ節に転移がある
しこりの大きさ問わず わきの下の転移が強い、またはわきの下のリンパ節に転移を認めず、胸骨傍リンパ節に転移がある
B 皮膚や胸壁に浸潤のあるもの
C 鎖骨下リンパ節や鎖骨上リンパ節に転移がひろがっているもの
病期Ⅳ 乳房から離れたところに転移しているもの

1ヶ月に1度、自分で乳がんチェック

乳がんは、自分自身のチェックで気づく人も多い病気です。慣れている人であれば、1センチの大きさのしこりで気がつくといわれています。チェックに慣れていない人でも、2〜3センチになると、かなりの人が自分で気づくといわれています。
2〜3センチ程度なら、まだまだ早期発見の部類です。そのためにも、1カ月に1度のセルフチェックを習慣にしましょう。

  • セルフチェックはお風呂場で、手に石鹸をつけてすべる状態で行いましょう。
  • 鏡があれば、鏡の前で行うことをおすすめします。
  • 乳房の内側

    腕をあげ、指の腹でまんべんなく調べます。

  • 乳房の外側半分

    腕を自然な位置に下げ、指の腹でまんべんなく調べます。

  • わきの下

    わきの下にはリンパ節腫脹ができる可能性があります。しこりがないか、わきの下を調べます。

  • 乳頭

    乳頭を軽くつまみ、血のような分泌液がでないか調べます。

一部だけでなく、全体をチェックする

乳がんの発生場所は、右図のように外側上部が約半分と、最も多くなっています。
ただ、中心部(乳輪部)でも7%の発生が認められているうえに、重複して発生することもありますので、一部だけでなく、乳房全体を指の腹で丁寧に触って、しこりなどが無いかどうか調べてください。

乳がんの発生と年齢は無関係

よく、「まだ若いから乳がんにはならない」とか、「60代になったら、もう大丈夫でしょ?」という方がいらっしゃいますが、乳がんのリスクは20代後半にはすでに始まり、これはいくら年齢を重ねても少なくなることはありません。
そのため、1カ月に1回のセルフチェックと1年に1度の乳がん検診を合言葉に、定期的に乳房の状態を調べておく習慣をつけましょう。

乳がん検診は、痛くないエコー検診で、気軽な気持ちで受けていただけます。
例えば、誕生日月は乳がん検診の月にするなど、定期的に検査を受ける習慣を!