神戸三宮にある総合婦人科クリニック
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気になるおりものの異常とかゆみ

気になるおりもの・かゆみから分かる
様々な症状

正常時のおりもの

  • ■ 半透明〜白く濁ったおりもの

    (下着についた時は黄色っぽく見えることも)

  • ■ 卵の白身のようにとろっとした少し粘り気のあるおりもの

    (特に排卵日前に多い)

  • ■ 無臭ではなく少し甘酸っぱい香りがする
  • ■ 生理と生理の間ぐらいに出る茶褐色のおりもの

このようなおりものは、ごく正常な状態のものです。特に生理と生理の中間の時期には、「排卵出血」といって、排卵時にごく少量の出血がおこり、それがおりものに混ざり茶褐色やピンク色のおりものが出ることがありますが、これは異常ではありません。 通常、排卵出血は1〜2日でおさまりますので、出血を含んだおりものが長期間続いたり、排卵日に関係なく出るようであれば、病気の疑いもあります。

おりものには個人差があります

おりものは、ホルモンの影響で状態や量が変わり、汗と同じように個人差があります。そのため、自分のおりものの1ヶ月の状態を正しく把握し、正常な状態を知っておくことが、病気や異常をいち早く見つけるための一番の近道になります。

周期に関係のないおりもの量の増加は検査を

おりものは、排卵期や月経前の一時的な増加はごく正常な状態です。しかし、感染があったときや膣内に異物があるときなども、おりもの量が増えます。おりものが急に増え、生理周期に関係なく量が減らない場合は、一度検査を受けるようにしましょう。

色やニオイでも異常をチェック

また、おりものの量だけで異常かどうかを判断するのではなく、かゆみの有無や、色やニオイをチェックすることも大切です。

  • ■ 白くてモロモロしたクリーム状または酒粕っぽいおりもの
  • ■ 濃い黄色のおりもの
  • ■ 膿のようなやや黄緑がかったおりもの
  • ■ 血液が混じったベージュ、ピンク、茶褐色などのおりもの
  • ■ かゆみやニオイがきついなど、いつもと違ったおりもの

このようなおりものが出る時は、性感染症をはじめ、大きな病気が潜んでいる可能性もあります。少しでも「いつもと違う」と感じたら、必ず受診してください。

おりもの・かゆみ・ニオイはさまざまな病気のサイン

おりもの量の増加や色の変化、また、かゆみやニオイを伴う場合は、以下のようなさまざまな病気のサインである可能性があります。下のセルフチェックシートを使って、気になるおりものの状態をチェックしてみましょう。

おりものセルフチェックシート

おりものセルフチェックシートを印刷する

膣内の主な病気と症状

膣カンジダ症

膣内の常在菌である「カンジダ真菌」が異常に増えることで発症。性交経験のない人でも、体の抵抗力が弱っていたり、抗生剤の服用などでも発症します。

膣トリコモナス症

肉眼では見えない原虫(ゾウリムシのようなもの)が性器内に入り込み、炎症をおこします。性行為による感染が主ですが、下着、タオル、便器、浴槽などで感染することもあります。

子宮頸管炎

頸管粘膜が炎症をおこした状態。淋菌、連鎖球菌、ブドウ球菌、大腸菌など、腟に存在する菌と性行為で感染するクラミジアのほか、トリコモナスやヘルペスが原因の場合もあります。

子宮頸管ポリープ

粘膜が増殖し、キノコ状のやわらかい突起ができた状態。原因はよくわかっていませんが、女性ホルモンの影響や、細菌の感染による炎症が関係していると考えられています。

細菌性膣炎

悪臭のおりものが特徴。膣内環境が乱れ、自浄作用がなくなり、様々な菌が膣内で繁殖し炎症をおこします。過度なセックス、過剰な膣洗浄、疲労、体力低下などが原因となります。

淋病

多くは性交による淋菌感染が原因。女性は腟炎や頸管炎を発症します。オーラルセックスや菌のついたタオル、指から口の粘膜や目に感染すると、口内炎や結膜炎を発症します。

クラミジア感染症

性交・キスなどにより、クラミジア・トラコマチスが尿路や性器の粘膜に感染。女性は咽頭と膣内に感染しますが、おりもの量が増加する以外、自覚症状が乏しいので注意が必要です。

子宮膣部びらん

腟に面した粘膜が赤くただれたようになる症状。病気ではなく、エストロゲンが原因の生理的変化と見られますが、子宮頸管炎などの感染症がおこりやすくなります。

子宮頸がん

子宮の入り口付近の「子宮頸部」にできるがん。進行すると、生命に重大な影響を及ぼすおそれがありますが、原因やがんになる過程がほぼ解明されているため、予防が可能です。

性感染症だけではない異常の原因

膣や子宮に異常が発生し、おりものが増えたりかゆみが出ることは、性感染症だけが原因とは限りません。誰にでも思い当たる、以下のようなことが原因となっている場合もあります。

■ 蒸れ
夏場の蒸れや冬場の過剰な厚着が膣内の状態を変化させます。
■ 過度な洗浄
ビデなどを使用して膣内を洗浄し過ぎることで、かえって菌に弱い環境を作ってしまいます。
■ ナプキン、おりものシートの常用
ナプキン、おりものシートを膣口に当て続けることによる蒸れが、膣内の状態を変化させます。
■ オシャレ下着
通気性の悪い「オシャレ下着」を常時着用することによる蒸れが影響を与えます。
■ 体調不良、抵抗力の低下、過度なダイエット
体の抵抗力が弱くなることで、膣内のコンディションが低下し、雑菌が繁殖しやすくなります。

膣や子宮の異常は、妊娠・出産に大きく影響します

おりものの状態には個人差がありますが、膣や子宮の変化を示す重要なサインです。感染症などを放置すると、膣だけでなく、他の器官への上行感染を引き起こします。
例えば、子宮の中に菌が入ると、子宮内膜や卵管に炎症を引き起こし、不妊の原因になることがあります。また、菌が血液に入って肝臓にまで炎症を起こしたり、クラミジアに気づかずに妊娠・出産すると、赤ちゃんが結膜炎や肺炎をおこしたりします。
健康な赤ちゃんを生むためにも、膣や子宮を健康な状態に保つことが重要です。

自分の状態を知って、セルフチェックを

すこやかな妊娠と出産のために、日ごろからこのような意識をしてみましょう。

  • ■ おりものの量と色の変化をしっかり見ておく
  • ■ おりもののニオイを、ときどき自分で嗅いでみる
  • ■ 自分の外陰部を鏡でチェックして、異常がないか確認する

自分自身を知ることが、健康への第一歩。まずはセルフチェックから始めてみましょう!